アンジェラ・ダックワースさんの「やり抜く力」という本には、「やり抜く力がなぜ必要か」ということが具体例とともに繰り返し述べられています。
今回は、この「やり抜く力(GRIT)」の日本語版から、一部の内容を紹介したいと思います😊
- やり抜く力
- 「やり抜く力」が必要な理由
- Finishing Strong
- 挫折した後の「継続」がきわめて重要
- 同じ能力なら「努力家」より「天才」を評価してしまう
- 「知能テスト」はまったく信頼できない
- 一流の人は「当たり前のこと」ばかりしている
- 「今日、必死にやる」より「明日、またトライする」
- 「2倍の才能」があっても「1/2の努力」では負ける
- バフェットがパイロットに伝授した「目標達成法」
- 興味を観察する親が、子どもの「情熱」を伸ばす
- 「一万時間の法則」は本当か?
- 「意図的な練習」をしなければ上達しない
- 「目標設定⇒クリア」を繰り返し続ける
- 毎日、同じ時間、同じ場所での「習慣」をつくる
- 失敗に対してとりわけ大きな「無力感」を感じるとき
- 「成長思考」「やり抜く力」を妨げる表現
- 「成長思考」 「やり抜く力」を伸ばす表現
- 「能力」があるんだから続けなさい
- 「最後までやる習慣」を身につける
- 子育ての「4つのパターン」
- 理想的なフィードバック
- おとなも子どもも「やり抜く力」が身につく4つのルール
- まとめ
やり抜く力
1年半ほど前にも、この本の紹介ブログを書いています😊
「やり抜く力」を読んだ感想 - minimal-japanese-mom’s blog
わたしは、この本の中から、「ウォーレンバフェットの目標達成方法」を真似して、25個の目標を5個に絞ることで、
子育て専業主婦100%の生活から、時間とやる気を生み出し、在宅翻訳でおこずかいを稼ぐ、という目標を達成しました💡
才能より努力が大切。
瞬発力よりも継続力が大切。
子どもたちにもぜひ読んでもらいたい本の1つです💛
「やり抜く力」が必要な理由
「やり抜く力」はなぜ必要か。
なぜなら、「やり抜く力」は、目標を達成するためには、必要不可欠だからだそうです。
以下、「やり抜く力」から一部の内容を紹介しつつ、「やり抜く力」とはなにか、それはなぜ必要か、などを紹介したいと思います😊
モチベーションアップになること、間違いなしです💡
Finishing Strong
アメリカンフットボール強豪のシアトル・シーホークスの信念の1つだそうです。
具体的には、以下のような言葉が載っていました。
シーホークスは、どの試合も最後まで全力を尽くす(Finishing Strong)、最後の一秒まで全力でプレーする、さらにシーズンの最後まで全力を尽くす、練習のたびに全力を尽くす、という意味だ。
最初に全力を出すのは簡単ですから。それにシーホークスでいう「フィニッシュ」はたんに最後のことだけじゃないんです。
もちろん、そうだろう。「フィニッシング・ストロング」は、最初から最後までずっと集中し、どの瞬間もベストを尽くすという意味なのだ。
挫折した後の「継続」がきわめて重要
挫折した後の「継続」が極めて重要なようです💡
(以下感想です)
挫折することは当たり前だし、挫折や失敗をしてこなかった人の方が、アメリカなどでは評価されない、ということも聞きました。
その理由は、「失敗しないようなレベルのものしか挑戦してこなかったの?」と思われてしまうとか。
なので、挫折は当たり前。その後の「継続」ができるか、それとも、そのまま諦めてしまうのか。
その2択で、人生は変わっていくようです💦
すぐに諦めるのは、ナンセンスです💡
同じ能力なら「努力家」より「天才」を評価してしまう
多くの人は、同じ能力なら「努力家」より「天才」を評価してしまうようですが、その理由が述べられていました。
「天才」として片付けてしまった方が、自分とは関係ないところにいるので、あきらめもつきやすいとか、そんなことが書いてありました。
「知能テスト」はまったく信頼できない
才能じたいは素晴らしいものだとしても、才能を測定するテストはどれも胡散臭いということ。(中略)もうひとつの教訓は、「才能」に目を奪われてしまうと、同じかそれ以上に重要なもの、すなわち「努力」に目がいかなくなるということだ。
一流の人は「当たり前のこと」ばかりしている
肝心なのは、偉業は達成可能ということです。偉業というのは、小さなことを1つずつ達成して、それを無数に積み重ねた結果だから。一つひとつのことは、やればできることなんです。
「今日、必死にやる」より「明日、またトライする」
肝心なときにどれだけがんばれるかは、もちろん重要なことだが、進歩の妨げとなるのは途中でやめてしまうことだ。コーチやアスリートたちも言っているとおり、長い目でみれば、「継続は力なり」の一語に尽きる。
わたしたちは、新しいことをはじめても長続きしないことが多い。しかし「やり抜く力」のある人にとっては、1日にどれだけ努力するかより、くる日もくる日も、目が覚めたとたんに「きょうもがんばろう 」と気合いを入れ、トレッドミルに乗り続けることが重要なのだ。
「2倍の才能」があっても「1/2の努力」では負ける
「情熱」と「粘り強さ」がわかるテストを紹介しています。
(以下感想です)
幼いころから、テストの点がいいとか、偏差値が高いとか、記憶力がよかったりすると、「才能」があると思い込んでしまいそうです。でも、それは、小さな世界においての1つの評価だし、刷り込み的な部分もあると思うのです。
子ども時代は、少ない努力と時間で、結果を出せた方が、「才能があることを証明している」し、「カッコいい」と思っている節もありましたが、大間違いです。
結局、継続して努力を重ねることができた人の方が、手に入れるものは多いと思います。
努力の大切さ、今なら、わかります💦
バフェットがパイロットに伝授した「目標達成法」
これは、とても効果的です。ぜひ試してみてください😊
①仕事の目標を25個、紙に書き出す
②自分にとってなにが重要かをよく考え、もっとも重要な5つの目標に〇をつける(5個を超えてはならない)
③〇をつけなかった20個の目標を目に焼き付ける。そしてそれらの目標には、今後は絶対に関わらないようにする。なぜなら、気が散るからだ。よけいなことに時間とエネルギーをとられてしまい、もっとも重要な目標に集中できなくなってしまう。
興味を観察する親が、子どもの「情熱」を伸ばす
パズル編集者ウィル・ショーツやアマゾン創業者ジェフ・ベゾスのお母さんたちの逸話が紹介されています。
「一万時間の法則」は本当か?
「どれだけ長時間、取り組んだか」だけでなく、「どれだけ集中して、質の高い取り組みを行ったか」が大事なのではないか。
「意図的な練習」をしなければ上達しない
①ある一点に的をしぼって、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する
②しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す
③改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する
「目標設定⇒クリア」を繰り返し続ける
・明確に定義されたストレッチ目標
・完全な集中と努力
・すみやかで有益なフィードバック
・たゆまぬ反省と改良
毎日、同じ時間、同じ場所での「習慣」をつくる
意図的な練習を最大限に活用するためには、「習慣化」することがとても大切なようです。
具体的なルーティンに落とし込み、組み入れてしまう。
これは、すぐにでも、取り入れられそうです💡
失敗に対してとりわけ大きな「無力感」を感じるとき
能力や才能ばかりを褒めてしまった弊害でしょうか💦
ドウェックは、「努力が足りなかったから」ではなく「能力が足りなかったから」失敗したと思う生徒が、とりわけ大きな「無力感」を覚えるのではないかと予想した。
言い換えれば、生徒が悲観的になったのは、何度も失敗を経験したからではなく、「成功」と「学習」についての考え方が誤っているせいなのではないか、と考えたのだ。
「成長思考」「やり抜く力」を妨げる表現
以下の表現は、すべて、「やり抜く力」をはぐくむという観点からは、NGな声掛けのようです💦
才能があるね!すばらしい!
まあ、挑戦しただけえらいよ
よくできたね!君はすごい才能をもっている
これは難しいね。できなくても気にしなくていいよ
これは君には向いてないのかもしれない。でもいいじゃないか。君にはほかにできることがあるよ。
「成長思考」 「やり抜く力」を伸ばす表現
一方で、以下の表現はOKなようです💡
よくがんばったね!すばらしい!
今回はうまくいかなかったね。一緒に今回の方法を見直して、どうやったらもっとうまくいくか考えてみよう。
よくできたね!もう少しうまくできたかもしれないと思うところはあるかな?
これは難しいね。すぐにできなくても気にしなくてもいいよ
もうちょっとがんばってみようか。一緒にがんばれば必ずできるから
「能力」があるんだから続けなさい
子どもが落ち込んだとき、結果が出なくて、自暴自棄になってしまったときなどには、こういった声掛けも役立ちそうだなあ、と思いました。
「最後までやる習慣」を身につける
すべてのことをまんべんなく最後まで仕上げるのは、時間的に無駄な部分もありそうですが、
これだ!と決めて注力したことに関しては、「最後までやる習慣」というのは、とても大切そうです。
子育ての「4つのパターン」
子育てには4つのパターンがあるようです。賢明な育て方がベストなようです。わがやは、どちらかというと寛容な育て方ですね💦
賢明な育て方(支援を惜しまない、要求が厳しい)
寛容な育て方(支援を惜しまない、あまり要求しない)
独裁的な育て方(支援しない、要求が厳しい)
怠慢な育て方(支援しない、あまり要求しない)
理想的なフィードバック
理想的な賢明なフィードバック方法として、以下の文章が紹介されています。
あなたならもっと作文が上手になると思うので、いろいろコメントを書き入れました。期待しています。
なるほどー💡
おとなも子どもも「やり抜く力」が身につく4つのルール
著者のアンジェラさんは、2児の母でもあり、ご家庭では、家族皆が、「ハードなことに挑戦する」というルールがあったそうです。
親が自分に甘々なのに、子どもには要求が厳しい、とかだと、子どもたちも納得はいきませんよね💦
反省です。
家族のコミュニケーションツールとしても、皆で目標を共有するのは、いいアイデアだなあ、と思いました😊
まとめ
以上、アンジェラ・ダックワースさんの「やり抜く力」から、一部の内容を紹介させていただきました。
やり抜く力がなぜ必要か、というマインドを学べるので、非常に有益です。
自己啓発本ではありますが、子育て中の声かけや対応にも、とても役立つものだなあ、と思っています。
参考にしてください😊