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山本つぼみさんの「あたらしい高校生」を読んだ感想

今回は、山本つぼみさんの「あたらしい高校生」を読んだ感想を紹介ます。

 

海外留学を考えている子ども、その保護者や先生におすすめの本です😊

 

 

山本つぼみさんの「あたらしい高校生」を読んだ感想

 

山本つぼみさんは、「海外トップ大学に合格した、日本の普通の女子高生」という肩書で、大学3年生になる前に、この本を書かれています(2020年初版)。

 

IBCパブリッシングという出版社から発行されています。英語などの語学系や海外留学などのトピックを扱っている出版社のようです💡

 

柳井正さん財団の奨学金ももらっているし、実際に海外大学に進学卒業されている(その間にも休学してインターンなども経験されています)ので、かなりの努力家かつ優秀な方なのですが、

 

日本生まれ日本育ちという意味で、「ふつう」の女子高校生でした。

 

帰国子女でもなく、留学経験もなく、中高一貫で国際バカロレア教育をしているような学校出身でもなく、

 

大阪公立の箕面高校出身の方です。

 

本を読めばわかるのですが、彼女は、バイタリティが、すばらしいのです。

 

奨学金を獲得するまでや、英語力や、海外大学の入試用のエッセイを書く力を得るまでの努力とか、負けん気の強さとか、粘り強さとか、周りを巻きこむ力とか、そういうところが、ずばぬけています。

 

 

山本つぼみさんの「あたらしい高校生」の中から印象に残った部分

 

以下、「あたらしい高校生」の中から、印象に残った部分を紹介します。

 

君ならできるよ

日本にこのままとどまるのではなく、広い世界を見てみたいと思い始めた山本さん。担任の先生も両親も、山本さん自身も、アメリカの大学なんて夢のまた夢だと思っていたそうです。

 

そんなとき、当時の校長先生であった、日野田先生がかけた言葉だそうです。

 

日野田先生は、あとがきで、以下のように述べています。

 

親にも先生にも、そして生徒本人にも、マインドとスキルが必要です。

マインドに関しては、まず勝手に無理だと思わないこと。これは親も生徒も先生も全員です。

親であれば費用と安全性をしらべること。先生であれば、海外大学への進学のノウハウを調べて把握すること。1日かければ、誰でもある程度はわかることです。

今の日本人は「知らないものを怖い」と言っているだけではないでしょうか。

 

アメリカ独特の入試システム

アメリカの入試システムは「総合人物評価」なので、一発勝負の試験で合否が決まることはありません。その代わりに、以下の項目をもとに総合的に合否が判断されます(項目は大学によって若干異なる場合があります)。

 

・TOEFL iBT/IELTSスコア(英語四技能試験)

・SAT/ACTスコア(アメリカ版センター試験)

・GPA(高校の成績)

・エッセイ

・推薦状

・面接

・課外活動歴

・受賞歴

 

「こうすれば合格する」という正攻法はアメリカの大学受験にはありません。(中略)「こうすれば合格する」という絶対解がないからこそ、今の自分がどんな状態であっても、とりあえずチャレンジしてみることが、まず大事だと思います。

 

(感想)

わたし自身、アメリカに7年ちょっと住んで思ったのは、アメリカの高校生の方が、高校生の期間を通してずっとたくさん勉強しているし、コミュニティサービスなども単位になったりするので、地域への奉仕貢献活動も多くて、素晴らしいなあ、ということです。一方で、日本の現状は残念です。(自分の高校時代は棚に上げますが💦)学校行って勉強して部活してればいい、塾へ行っていればいい、記述テストで高得点とれればいい、というだけでは得られないものが、本人の人生にも、社会全体にとっても、あるのではないか、と常々思ってしまいます💦

 

対話で深めるエッセイ指導

アメリカの大学に提出するエッセイで何を聞かれているのかというと、

「あなたは困難に直面したときどのように乗り越え、そこから何を学んだのか」

「あなた自身のバックグラウンドやアイデンティティにまつわるストーリーを書きなさい」というようなことです。

 

要は日本の小論文試験とは異なり「Who are you?(あなたは何者か)」が問われるのです。(中略)

 

何を書くかは自分の心の中から見つける。いつも答えがある問題を解く教育を受けてきた私にとって、それは想像以上の難しさでした。

ありとあらゆる知識をインターネットで得られる今の時代、答えのないと問いに対して、自分なりの解を創造し、他人に伝えることのできる人材を育成することが、21世紀の教育の最大のテーマだと私は考えています。エッセイを書く行為には、その本質が凝縮されていると思います。

 

(感想)

すばらしいです。参考になりました。アメリカのトップ大学に合格した人のエッセイ集はオンラインで購入できるようです💡また生徒にエッセイ指導をする際には、「Why?」ということを生徒に問い続け、生徒内部に眠っている解を生徒自身が掘り起こすという作業が大切なようです💡

 

3000万円の学費どうする?

アメリカのトップ大学の学費はとにかく高いことが有名です。

(中略)

一方で学費が高い分、各大学が用意している返済不要の奨学金制度が充実しています。日本では返済する必要のある奨学金(ローン)が中心ですが、アメリカの大学には返済不要の奨学金が多く用意されているのです。

 

アメリカの大学が支給する奨学金は、家庭の経済状況に応じて給付される奨学金「ニーズド・ベース」と、出願者の実績や学力への評価として給付される「メリット・ベース」の2種類があります。

 

奨学金の支給額は合格通知と一緒に通達されるので、出願者は奨学金の額も踏まえて最終的な進学先を決めることができるのも、アメリカの入試システムの特徴です。(中略)大学と交渉すれば奨学金が増える可能性もあります。(中略)合格後に奨学金を申請することはできないので、奨学金が必要な場合は、出願時に合わせて申請をしなければいけません。

 

 

出願時に申請しなければいけないのとか、重要です!!!

 

突然の面接からの逆転劇

第一希望のウェズリアン大学から「ウェイティングリスト」という結果を受け取った山本さんに日野田先生がかけた言葉。

 

ここからが勝負。ウェイティングリストは不合格じゃない。アメリカの大学はあなたがどれだけその大学に行きたいかというパッション(熱意)を見ているんだよ。

 

その言葉を聞いて、自分のことをさらに知ってもらうチャンスができたのだと考え直し、毎週、その大学へポストカードやエッセイを送り始めたそうです。

 

その後、6月初めに突然メールがあり、スカイプ面接をし、その後、合格通知メールを受け取ったそうです。粘り強さ、スゴイです😊

 

「できない理由」よりも「できる方法」を

「学費が高いから」という理由で、最初から海外大学進学をあきらめる人をこれまでたくさん見てきました。諦める前に、奨学金を片っ端から調べて、自分に該当する奨学金すべてに応募してほしいと思います。奨学金審査に落ち続けた末に、最後に合格するわたしのような人間もいます。

 

また、「英語ができないから」という理由で海外大学進学をあきらめるのも、同じくもったいないことです。一度でいいので思いっきり勉強してみて、それでもだめだったら別の道を模索すればいいのではないでしょうか。

 

なぜ私は合格したのか

ウェズリアン大学に入学後、私を面接した入学審査官になぜ私を選んだのか聞きました。すると「あなたは他の人とは違うPerspective(視点)をもっている」という返答でした。

 

協調性を重視し、周りに合わせることを美徳とする日本において、「他の人と違う」ことは弱みや不安に感じてしまいます。

 

しかし、アメリカの大学の入試では、全体のダイバーシティを重視して合格者を選びます。ダイバーシティが重視される環境においては、マイノリティで、他人と違う経験をもち、違う考え方ができるというのは、逆に強味なのです。

 

ほんとうに、そのとおり(#^^#)💛💛

 

日本の主な民間団体による給付型(返済不要)の奨学金(2020年現在)

まだまだ他にも調べればあるようです💡

 

柳井正財団海外奨学金プログラム

孫正義英財団

江副記念リクルート財団リクルートスカラーシップ

グルー・バンクロフト基金

船井情報科学振興財団奨学事業

Kiyo Sagaguchi奨学金

日本学生支援機構JASSO

重田教育財団

 

アメリカ進学希望者にとっては、月々5~10万円の額をもらったからといって、進学可能になるかは、微妙です。一方で、柳井さんや孫さんの財団は、アメリカでの学費や生活費をカバーできる返済不要の高額の奨学金なので、すばらしいです。すばらしい社会貢献だと思います😊相対的に日本円が弱い時代にあってさえ、まだまだ、所得制限などあるようなので、もう少し門戸を広げてもらいたいです😊

 

ルールは「自分たちで創る」

わたしたちは、学校の校則や法律などのルールは「誰かが作るもの」で、それを「守るべきもの」と思いがちです。しかし、そもそもルールは自分たちで創ったり、変えたり、廃止してもいいはずです。

 

自分たちに適用されるルールに対して、「誰のためなのか」「なぜ必要なのか」「現行のルールはこのままでいいのか」と深く考えて掘り下げることは、健全な社会や組織を実現するための第一歩だと思います。

 

また、自分のとって有利なルールに変えるために相手と交渉する術も、留学生活では欠かせないスキルだと改めて実感した出来事でした。

 

 

ダイバーシティとインクルージョン

ダイバーシティが「多様なバックグラウンドや価値観を持つ人たちが存在している状態」であるのに対し、インクルージョンというのは「そのような多様性を尊重し合い、差別や排斥をせずにすべての人を仲間として受け入れること」です。

 

ダイバーシティがあっても、インクルージョンの精神が書けていたら差別や排斥は起こります。(中略)

 

ウェズリアン大学では量もシェアハウスも、トイレとシャワーはすべてジェンダー・ニュートラル(どんな性別の人でも利用可)です。

 

キャンパスでの食生活にもダイバーシティがあります。(中略)ベジタリアン食、ヴィーガン食、コーシェルフード(ユダヤ教戒律)、グルテンフリーなど、様々な食生活に配慮した食事が常に用意されています。

 

もう1つのダイニングは注文形式で、肉類を含む料理は、鶏・豚・牛からプロテイン現を選べます。肉類は豆腐にも変更できるので、どんな宗教や食生活の人でも安心して注文できる環境が整っています。

 

(感想)

すばらしい環境です!!日本人も、もっとダイバーシティを受け入れるべきだと思います。見た目が似ているからといって、自分と同じ考え、常識、文化、背景を持っていると思っている人、自分の主張が正論で唯一無二だと思っている人も多くて、相手を思いやっていない(インクルージョンなし)場面に遭遇することもあり、ときどき、辟易してしまいます。自分も気をつけねば、と思うこともありますが💦

 

 

山本つぼみさんの「あたらしい高校生」のまとめ

 

以上、山本つぼみさんの「あたらしい高校生」を紹介させていただきました。

 

わが子たちは、海外高校や海外大学や海外生活にあこがれをもっているようですが

 

自分の力でゴリゴリ切り開いていかないと

 

なかなかハードな世界が待っているのではないか、と思っています💦

 

日本のように、受け身でも、まあまあ、なんとかやっていけるような世界ではなくて、

 

なにごとも「自分から」「積極的に」情報収集して、学んで、アピールして、自分の欲しいものを獲得していかなければいけない文化が、世界のスタンダードなのでは?

 

なんて、感じています。

 

もし、自分がものすごく興味あるのならば、山本つぼみさんのようなバイタリティやまけんきの強さや努力やアピールなどは、ぜったいに必要だと思います。

 

そして、アメリカの学費は、年々バカ高くなっていますので、ふつうのサラリーマン家庭であれば、奨学金を得ることも、必要です…

 

何重にもそびえたつ高い壁にも、負けず、突き進んだ山本つぼみさんの、ストーリーは、海外に憧れをもっているお子様、その保護者、先生方が、希望ややる気や具体的な情報を得ることができる、本だと思います。

 

ぜひ参考にしてみてください😊

 

 

 

 

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