こんにちは!
今回は、
「在宅ワークとして技術翻訳をしたいけれど、技術内容の理解に不安がある方」におすすめの本を紹介したいと思います。
最近では、インターネット上で、いろいろな新しい科学技術や医療技術を調べることができますが、
基本的な科学技術バイオテクノロジーの技術や知識を体系的に確認したい場合は、書籍を読むというのは、おすすめです。
専門書に比べて軽い内容になっているので、読みやすいと思います。
この本は、アメリカの大学では、文系学生も使用する教科書みたいです。
文系でも生物が必須であり、この程度の基礎知識は持っている、というのが、素晴らしいなあ、と思います。(学生の立場からすると、大変そうですが💦)
生物学への理解&教養を身につけたい方も、ぜひ読んでみてください。
【大学生物学の教科書】が役立つ分野
医学系、薬学系、医療系、生物系、バイオテクノロジー系の分野の翻訳をしたい方には、役立つ内容だと思います。
化合物の合成など、化学系は含まれず、あくまで、生物学の教科書になっています。
「バイオテクノロジーの基本の基本」を分かりやすく説明してあり、日本語訳も分かりやすいので、理解しやすいと思います。
【大学生物学の教科書】の構成
私が購入したのは数年前でしたので、【大学生物学の教科書】という名前でしたが、
最近、改訂されたようで、【新 大学生物学の教科書】として、売り出されています。
オリジナルバージョンの内容は、
第1巻 細胞生物学
第2巻 分子遺伝学
第3巻 分子生物学
第4巻 進化生物学
第5巻 生態学
となっています。
全5巻だったと思いますが、
私は、第1~第3巻を購入して、何回か読みました。
新バージョンは、
第1巻 細胞生物学
第2巻 分子遺伝学
第3巻 生化学・分子生物学
となっています。
参考にしてみてください。
【大学生物学の教科書】の内容をもう少し詳しく
第1巻では、
生命の基本単位である細胞、
細胞膜、エネルギー、酵素、代謝、
化学エネルギーを獲得する経路、
光合成、
についてざっくり説明がしてあります。
第2巻では、遺伝的な観点から説明をしており、
染色体、細胞周期、細胞分裂、原核生物、遺伝DNAからタンパク質、
遺伝子型から表現型まで、ウイルスや原核生物の遺伝学、真核生物の遺伝子発現、
についてざっくりと説明してあります。
第3巻では、
細胞の情報伝達、組換え、技術とバイオテクノロジー,
分子生物学、ゲノムプロジェクト、免疫、生体防御システム、発生における特異的遺伝子発現、発生と進化による変化、
についてざっくり説明がしてあります。
【大学生物学の教科書】と似たような本
同じような本には、
ヨーロッパ版の【バイオテクノロジーの教科書】(上下2巻)というのも、市販されています。
私はこちらも購入して読みましたが、
バイオテクノロジーが生活に関わるどような分野で利用されているのか、という内容でした。
医薬分野だけでなく、食品、環境、医療、他の産業にどのようにバイオテクノロジーが利用されているか、ということが述べられてあり、興味深かったです。
バイオテクノロジーの教科書という本の方が、概説ぽいので、
翻訳に利用するという観点からは、
【大学生物学の教科書】の方が、もう少し具体的で、参考になるかな、と思いました。
好みもあると思うので、興味あれば、内容を読み比べてみてくださいね😊
まとめ
以上、【アメリカ版 大学生物学の教科書】を紹介させていただきました。
理系学生の方や、研究を本業とされている方であれば、これらの内容は当たり前すぎる&簡単すぎると思うのですが、
理系であっても、研究から離れて久しい方や、
文系だけれど技術翻訳をしたい方、
などには、
最近の生物バイオテクノロジー分野について、ざっくりとした基本的な知識を得るため&復習するための、最初の1冊としてお勧めだと思います😊
また、もう少し専門書を読みたい方には、【分子細胞免疫学】がおすすめです。
これは、最近の理系学生や研究者も使用しているのでは、と(推測ですが)思います。
最近は、T細胞や免疫などについて、理解を深めておいた方が、
翻訳の幅も広がり、受注量が増える可能性も大きくなると思いますし、
翻訳の強みが増えるので、
これらの本を読むのも、おすすめだと思います。
私は、この本を全ては読んでいませんし、理解もしていませんが💦
翻訳の必要性に応じて、トピックごとにざっと目を通したり、理解したりしています。
ぜひ、参考にしてみてください。
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました!