アメリカと日本の九九の違いにとまどったので、紹介します。
「九九ができないと困る」はウソ
わたしは、日本生まれ日本育ちなので、小学校低学年で当たり前のように日本式で九九を学習して、育ってきました。
いんいちが いち
いんにが に
いんさんが さん
っていう、独特の言い回しの、九九。
幼いころは、九九は苦手だったような記憶もあります。
九九が覚えれなければお先まっくら、九九は万能!!!何がなんでも覚えなさい!!!
そんな空気が流れる昭和の時代で、お風呂の中でも、練習したり、歌で覚えてみたり、、、
そんな感じで九九をマスターした記憶があります。
大人になっても、スラスラでてくるくらい、身に沁みこんでいる九九ですが、
わが子たち3人の様子をみていると、「九九ができないと困る」は嘘だなあ、と思ってしまいます。
以下、深堀します。
アメリカと日本の九九の違い
わが家は、1号はアメリカ式で、2号は公文式で、掛け算(九九)を習得し、3号は現在、日本式で、九九を学習しています。
アメリカ式の九九(かけざん表)
1号は、アメリカの現地校で、かけざん表(multiplication table)というものを学習しました。
こういうやつです。
印刷可能なmultiplication tableは無料で入手可能です。
multiplication table printable - 検索 画像
併せて、アメリカの日本語補習校で、日本式の九九を習いました。
ある程度は、ににんが し にさんが ろく にし はち
みたいな練習は行いましたが、
アメリカ在住のお子達(特に永住組)は、英語が堪能で、日本語がたどたどしい子も多く
日本独特の しかも九九独特の 言い回しは かなりレベルが高い
ということで、補習校では、日本独特の言い回しによる九九は、ほどほどに、計算ができればいいですよ、という程度でした。
なんのために九九を覚えるのか?
といえば、
数字の並びを覚え、暗算がスラスラできるようになること
と私は考えています。
なので、日本独特の言い回しをマスターできなくたって、全然大丈夫。
1号は、日本式の九九は、いまだに言えませんが、
高校数学なども問題なく、理解できているし、解けています(むしろ計算は得意)。
ということで、1号に関しては、「九九はなくても、ぜんぜん困らない」という結論。
もちろん、multification tableなどで、自分なりに数字の並びを理解して、記憶したからだとは思いますが、
日本式の言い回しは、不要、でした。
アメリカ在住で、日本の九九が言えない!!!と子どもに対して発狂寸前なママたちがいましたら、優しく長い目で、子どもたちを見守るというのも、一つの方法かな、とも思います。
参考程度に。。。
公文式でかけ算をマスターする方法
2号は、公文式教材でかけ算をマスターしました。
公文式だと、いんいちが いち にいちが に
みたいな唱える練習はしなかったのですが
ひたすら、練習プリントをこなしていって、
数の並びを理解して、覚えていくスタイル、、、だったような。
公文式教材では、ひとけた×ひとけた の掛け算は、プリントとしては、40枚くらいだったと思うのですが、
繰り返すと、身につくものですね。
無料で入手できる学習プリントとしては、ちびむすどりるもおすすめです。
小学2年生の算数 【九九(すべての段混合)】 練習問題プリント|ちびむすドリル【小学生】
2号も、九九を習う時期には、アメリカにいたので、日本式で九九を唱えることができなくても、困らなかったようです。
そして、日本へ戻った時期は、日本の子どもたちは、すでに九九を習った後だったので、「九九を唱える」という授業はなくって、かけ算さえできていれば、困らなかったようです。
ということで、2号に関しても、「九九はなくても、ぜんぜん困らない」という結論。
日本式の九九を覚える方法
さて、3号は現在絶賛、日本の小学校で九九を学習中です。
計算や数字が大好きな3号ですが、九九が苦手です。
なにが苦手って、言葉が独特なのです。
特に7の段。
しちいちが しち しちに じゅうし しちさん にじゅういち
とか、
帰国子女に対する嫌がらせとしか思えません!!!!!!!!!!
家では、
九九なんて、ちゃんと言えなくても、大丈夫よ~
計算がわかってればいいよ
なんて、言っていたのですが、、、
学校で、九九を唱える時間(しかも10、15秒以内とか速さも競う)があったようで、日に日にストレスフルに、そして、九九が嫌になっていく3号。。。
九九がちゃんと言えた人には、シールが貼られていきます。
そして、皆が見えるように、シール表は教室の目立つところに貼られています。
先生は、子どもたちのモチベーションを高めるため、九九を覚えさせるため、いろいろと工夫されていただけだとは思いますし、大多数にとっては、その方法は、効果的だとは思いますが、、、
負けず嫌いなわが子は、計算得意な自分なのに、九九がちゃんと言えないこと、クラスメートに比べてできないこと、が、とっても嫌だったようです💦💦💦
ついには、泣いてしまうこともありました、、、、。
1号に、九九なんて必要ないよ なんて いわれても
2号に、九九なんて言えなくても、ぜんぜん大丈夫よ~ 6年生になったら 誰も ににんがし とか言ってないし みたいに、励まされても、、、、
どうしても九九をマスターしたい3号。。。
ひたすら練習をしております💦
お子の先生は、強要はしませんよ、と言ってくれましたが、どうなることでしょう。
ピカチュウの九九のYouTubeを見せたり、3号が好きなNumberblocksのMultiplication tableの動画を見せてみましたが
様子をみている限り、
英語の動画より 日本語の動画
動画より 実際に自分で口を動かして練習する
のがよいようです。
【かけざん99のうた】ポケモンと一緒に覚えようかけ算九九!未就学児も簡単に覚えれるかけ算99! - YouTube
まとめ
アメリカと日本の九九の違いにとまどっていましたが、それぞれに良い点も、まずい点も、あるのかなあ、と思ったりもします。
日本だと、暗唱をするので、体にしみこませて、一桁×一桁の掛け算をできるようになる子が多い一方で、
日本のように暗唱だけ促進しても、暗唱はできても、実際の計算は理解できてなくって、計算ができない こともあるようですし
(しかも一の段なんて、明らかなんだから、わざわざ暗唱するなんて、無駄としか思えません)
アメリカのように理解を促進すると 数的感覚がある子は、ぐんと伸びますが それ以外の、練習不足の子は、そのまま先の内容に進んでしまって、計算苦手になってしまうのかなあ
なんて、いう気もします。
とはいえ、九九表や動画で、九九の数字の並びを理解した上で、余力があるのならば、日本式で暗唱もできれば、、、理想なのでしょうねーーーー。
英語圏に住んでいた長さ、住んでいた年齢、日本へ帰国してきた年齢などによって、英語維持の方法だけでなく、九九など細かいところも、ぜんぜん違うんだなあ、、、、と感じます。
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