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「見逃さないで!子どもの心のSOS」を読んだ感想

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「見逃さないで!子どもの心のSOS」を読んだ感想

 

今回は、明橋大二先生の「見逃さないで!子どもの心のSOS」を読んだ感想を紹介します。こちらの本は、今から約15年前、とある神社の境内で売られていて、購入しました。

 

明橋大二先生は、「子育てハッピーアドバイス」などで有名な精神科医です。

 

私は、先生の考え方がとても好きです。

 

じっくりとその考え方などを味わいながら、本を読むと、毎回、違う気づきがあります。

 

シンプルライフの一環で、そろそろ、この本も手放したいな、なんて、思ったので、ブログで内容をまとめることにしました。

 

 

「見逃さないで!子どもの心のSOS」の内容

 

こちらの本は、思春期にがんばっている子、迷っている子、苦しんでいる子、その家族へ向けてアドバイスをかかれている本です。

 

思春期、とありますが、思春期をすぎてしまったけれど、同じように悩んでいる方にも、役立つ内容となっています。

 

幼児の子育ては得意でも、思春期や大人へ向けた自立期での子育てが苦手で苦しまれている親世代に、おすすめです。また、どうしても、親と分かり合えなくて、しんどい思いをしている子ども世代にもおすすめです。

 

以下、一部、抜粋します。詳しく知りたい方は、本を読んでみてください~。

 

今のこどもをめぐる問題の根っこは、一言でいうと、自己肯定感の極端な低さです。

自己肯定感の極端な低さとは、「自分は誰からも必要とされていない」「自分は、いらない存在だ 」「自分は、存在価値がない」という感覚です。

 

その背景には、周囲から存在を否定されて、何度も深く傷ついてきた体験があります。

この気持ちのままだと、人間は生きていくことができません。だから、自殺を考えたり、引きこもったり、逆に反撃に出たりするのです。

引きこもりや非行は、「このままじゃ生きていけないよ」という彼らの心の叫びです。「救いを求める声」と言っているのは、こういう気持ちのことです。

 

明橋先生は、どうしてこれだけ自己肯定感が低くなるか、ということも説明されています。端的にいうと、子供の甘えの否定と、自立(自己主張)の否定によるそうです。本の中で具体的なエピソードとともに、詳しく説明されています。

 

「子どもが、それだけ暴れるということは、どこかで本人も苦しんでいるんじゃないですか」

 

子どもを自立させるには、どうしたらいいかーーー。

甘えない人が自立するのではなく、甘えた人が自立するのです。「手のかからない子」「聞き分けのよい子」というのは、甘え不足の状態です。

 

手のひらの中の卵は、きつく握りすぎるとこわれてしまいます。手を広げすぎると、転がって地面に落ちて、やはり壊れてしまいます。子どもの心も同じです。

 

子どもを、自立させるには。思春期に反抗や批判をしてくるのは、「自立」がうまくいっている証拠です。

 

子どもに自信を持たせるためには、親が、先回りして、手を出したり、口を出したりしない。失敗しても、否定しないこと。

 

親が肩の力を抜くと、親が楽になります。親が楽になると、子どもも楽になります。

 

子どもたちはよく、「親は、してほしくないことばかりする。本当にしてほしいことは、ちっともしてくれない」といいます。いったん信用を失ったら、もう子どもは、親を当てにしなくなります。

 

本人の回復に必要なのは、周囲の人が、子どものつらさに共感すること。

「ここまで生きてきただけでも大変だったんだな」周りが、状況を受け入れれば、本人はかなり楽になる。すでに傷ついている子を、もうこれ以上傷つけない。相手の心を傷つける、最たるものは、言葉。

 

傷ついている人や疲れている人へは、「もっとがんばれ」「甘えるな」「それは逃げだ」「気の持ちようだ」は禁句

 

不登校、引きこもりへの対応。本人は「病気じゃない」といいますが、それは間違いではありません。

 

対応のためのステップやその理由などが詳しく述べられています。

 

不登校は、「心のサーモスタット」が切れた状態。これ以上、心が壊れるのを防ぐための、自然な、正常な反応です。

 

いじめられている人は、ものすごくつらい中でも、必死に耐えている、本当にりっぱな人です。

 

「いじめられるおまえも悪いんだ」「おまえも言い返さないから悪い」とは、絶対に言ってはいけません。

 

いじめという暴力は、被害者の心を深く傷つけ、他の人に相談しようとする力まで奪ってしまう

 

悪循環に陥らないために、親や周囲が心がけておくとよいことも述べられています。また、巻末には、「いじめ対応マニュアル」と「それを支える考え」も掲載されています。

 

体罰は、なぜいけないのか。大人の認識が甘すぎる

 

お母さんは、おまえのことが大好きだよ。たとえ学校へ行かなくても、おまえは、とってもいい奴だよ。

 

明橋先生のところへ相談に来られる方からの相談内容も、Q&A形式で掲載されていて、参考になります。

 

「十代の子どもに接する十か条」も載っていました。

 

わたしは、上2人が、十代になっており、毎日、けっこう苦戦しています💦

 

「十代の子どもに接する十か条」を、ちょっと端よりますが、まとめると、以下のような内容となっています。

 

①子どもを大人の力で変えようという思いはすて、肩の力は抜こう

②子どもへの不平不満は捨てよう

③現にある子どものよさ、子どもなりのがんばりを認めよう

④指示、命令、干渉をやめよう

⑤子どもの話を、しっかり聴こう

⑥子どもとの約束は、まもろう

⑦親が悪い時は、率直に謝ろう

⑧威嚇や暴言や体罰で子どもを動かすのはNG

⑨本当に心配なことは、きちんと向き合って、ちゃんと注意

⑩子どもにちゃんと「ありがとう」をいう

 

 

まとめ

 

以上、記録しておきたい言葉を、抜き出しただけですが、紹介させていただきました。

 

その他の背景や具体例や、もっと具体的な説明やエピソードも、もりだくさんです。じっくりと読みこむことで、理解が深まります。

 

共感できることもあるし、新しい気づきもあります。

 

子育てに悩んでいる人も、順調だと思っている人も、興味があれば、読んでもらいたい本です😊

 

また、自分自身に子どもがいなくても、自分=子どもの立場として、悩んでいる方にもおすすめです。

 

そして、明橋先生の一番のメッセージは、かなり端よりますが…

 

あなたの命以上に、この世で大切なものなんて、絶対にないから!!!

 

ということです。

 

明橋先生の、詳しい思考法を知ることで、優しくなれるし、強くなれる気がします。

 

興味があれば、読んでみてくださいね😊