こんにちは!
今回は、おすすめ本として、
「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんの著書、「わたしの遺書」を紹介したいと思います。
8月は、日本人にとって、平和の大切さについて考えるのに、いい時期なのではないかな、と思っています。
簡易な日本語で書かれているので、
小学校高学年以上でも読みやすい内容になっていると思います。
(はだしのゲンの漫画の描写なども入っていますので、各ご家庭の判断でお願いします)
「わたしの遺書」との出会い
この本は、一時帰国中に、広島の平和記念資料館に家族で訪れたときに、
資料館内のショップで売られているのを見て、即買いしました。
我が家は、アメリカに滞在中で、アメリカ大好きだったのですが、
歴史は歴史。
ワシントンDCの博物館などで、第二次世界大戦の展示などは見てきましたが、どれも、アメリカサイドからみた歴史です。
日本の学校の授業では習わなかったことが、色々と詳しく展示されていて、カルチャーショックを受けたのを思い出します。
一方で、
子どもたちには、ヒロシマも見せておきたいな、と思っていたので、
機会があったので、訪問しました。
平和記念資料館は、近未来的にリニューアルしていました。
リニューアルについては、
賛否両論あるのかもしれませんが、
海外から来られた方でも、小学生でも、比較的抵抗なく、展示物を見ることができるのでは、と個人的には思いました。
「わたしの遺書」の内容
はだしのゲンの作者の中沢さんが、ご自身の壮絶な人生を振り返る形で、
戦争と原爆の記憶は、決して忘れてはいけない、というメッセージを、
私たちに伝えてくれている内容になっています。
戦争のこと、原爆のこと、差別のこと、戦後のこと、漫画のこと。
壮絶な人生を歩まれているけれど、
決してあきらめない。
すべて「怒り」の感情で、やってこられたそうです。
「負けてたまるか 」という気持ちを奮い起して、
頑張られてきたそうです。
参考にしてください。
生きるつらさに直面しているとき
中沢さんは、ゲンを、
つらいことがあっても、
明るく前向きに生きる、
強い男の子に
描いたそうです。
中沢さんは、語られます。
いまも、生きるつらさに直面している方は大勢いると思います。
そんな人たちに、ぼくは、歌を歌えと言っています。
悲しい、悲しいと思ってばかりいては、落ちこんでしまいます。
そんなときゲンは、何が何でも生きるために、バイタリティーのある歌やふざけた替え歌を、わざと大口を開けて、うたいました。
みなさんにも、ぜひそうしなさいとぼくは言いたい。
「負けてたまるか」という気持ちを奮い起して、生き抜いて欲しいのです。
はだしのゲンの父親が語る
ふまれても
ふまれても
たくましい芽を出す
麦のようになれ
というセリフは、実際に中沢さんのお父さんの言葉だそうです。
ゲンは、ふまれても、ふまれても、たえて、たくましく、まっすぐに、成長していきました。
「わたしの遺書」は、以下の言葉でまとめられています。
みなさんも、ふまれても、ふまれても、
たくましく芽を出す人間になってほしいと思います。
大丈夫。
人間とことん落ち込むと、
まるでそれに反比例するように、
「なにくそ」と負けない力がわいてきます。
ぼくたちには、きっと、負けない「麦の精神」があるのです。
「はだしのゲン」は私の遺書です。
まとめ
以上、はだしのゲンの作者、中沢啓治さんの「わたしの遺書」を紹介させていただきました。
マンがの背景なども知ることができ、
また、時代が変わっても、忘れてはいけないこと、
表面的には平和だけれど、色々と難しい問題があふれかえっている日本社会のこと、
でもやっぱり、戦争がない、平和って、大切。
ということなど、
いろいろと考えさせられました。
アメリカに住んだおかげで、
いろんな国にルーツを持つ友人が増えるにつれ、
個人と個人では、こんなに分かり合えるのに、
国と国では、いろいろあって、
残念だな、
と思うこともありました。
子どもたち世代にとっては、なおさらだと思います。
世界に目を向け、
でも、日本のこともよく知り、
グローバルな視点を養ってもらいたいな、と思います😊
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました!
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